「なんだか最近、睾丸が張っている気がする」
「左右の大きさが違うような…」
そんな違和感を覚えたことはありませんか?
精巣は普段あまり注目されにくい部位ですが、実は体からのSOSが現れやすい場所でもあります。むくみや熱感、左右差など、ちょっとした変化の裏に、思わぬ不調や病気が隠れていることも。
とはいえ、「恥ずかしくて誰にも聞けない」と放置してしまう人が多いのも現実です。
本記事では、精巣の張りやむくみの原因、自分でできる観察方法、セルフケアの限界、そして病院を受診すべきタイミングまで詳しく解説します。小さな違和感を見逃さず、日常の中でできるセルフチェックを習慣にしていきましょう。
精巣の“違和感”ってどんなもの?
精巣に違和感を覚えたとき、「気のせいかな」で済ませていませんか?
実は、小さな変化の裏に病気のサインが隠れていることもあります。張りやむくみ、熱っぽさ、左右差、しこり、痛みなどは、見逃してはいけない重要なサイン。違和感の正体を知ることが、早期発見への第一歩です。
まずは、どんな状態が異常のサインなのかを整理しておきましょう。見逃されがちですが、以下のような感覚は要注意です。
- 張っている感じ・パンパンに膨れている
睾丸が張っていたり、パンパンに膨らんでいると感じた場合は、むくみや炎症、または精巣腫瘍の可能性もあります。
特に、長時間の立ち仕事や座りっぱなしで血流が滞っていると、一時的にむくむことも。ただし、片側だけが大きく腫れてきたり、硬さを伴う場合は要注意。明らかな腫れや違和感が数日続く場合は、自己判断せず病院を受診しましょう。
- 熱っぽさを感じる
触ったときに、”熱い”と感じるのは、体の中で炎症が起きているサイン。代表的なものは精巣上体炎で、性感染症や尿路感染が原因になることがあります。
発熱や排尿時の痛み、赤みを伴う場合も。冷やして一時的に落ち着くこともありますが、抗生剤治療が必要になることが多いため、症状が強くなる前に早めに泌尿器科を受診してください。
- 触ると痛い or 逆に感覚が鈍い
触れると痛んだり、逆に感覚が鈍いといった異常感覚は、精巣や周囲の組織に何らかの炎症や神経障害がある可能性があります。
特に、突然の強い痛みを伴う場合は、精巣捻転の疑いも。これは緊急手術が必要な状態で、放置すると精巣の壊死を招きます。鈍い痛みが慢性的に続く場合も、静脈瘤や慢性炎症のケースがあるため、自己判断せず医師に相談しましょう。
- 左右の大きさや高さに急な変化
もともと精巣は左右で多少の差がありますが、明らかに片側が大きくなったり、急に下がったように見える場合は注意が必要です。
精索静脈瘤や腫瘍の発育が原因のこともあります。また、陰嚢内に液体がたまる水腫の可能性も。鏡での確認や、手で触れたときの違和感が続く場合は、医師による精密検査での確認が安心です。
- 表面が硬くゴリゴリしたものを触れる
精巣の表面や内部に、しこりのようなゴリゴリした硬い塊を触れた場合は、精巣腫瘍の初期症状であることがあります。
痛みがないため見逃されやすいですが、しこりがある時点で医療機関の受診は必須。特に、20~40代の男性に多く見られ、早期発見であれば完治も見込めます。自分で「何かある」と感じたら、決して放置せずに検査を受けましょう。
セルフ観察のやり方
男性が普段あまり意識しない精巣ですが、実は体調の変化が現れやすい部位のひとつです。違和感や異常を早期に察知するためには、月に1回程度のセルフ観察が大切。
見た目・左右差・触れた感覚の3つをチェックするだけでも、病気の早期発見につながることがあります。以下の6つを、月1回を目安にチェックする習慣をつけましょう。
- 見た目チェック
- 左右で極端に大きさが違わないか
- 表面が腫れていないか、赤みはないか
- 静脈が浮き出ていないか
- 触診チェック
- ゴリゴリとした硬いしこりはないか
- 触れたときに痛みや熱感がないか
- 精巣上部に膨らみはないか
最も大切なのは、“普段の状態”を知っておくことです。大きさや形、感触などを把握しておくことで、ほんの少しの違和感にも気づけるようになります。
「なんか変だな」と感じたとき、すぐに異変として認識できるのは、日頃から自分の体を観察している人だけです。
入浴後がベストタイミング
セルフチェックを行うのに最適なタイミングは、入浴後です。温かいお湯で体が温まると、皮膚や陰嚢が柔らかくなり、精巣の状態を視覚的にも触覚的にも確認しやすくなります。
リラックスした状態で行えるため、力まず自然なチェックが可能です。鏡を使って、左右の大きさや高さ、腫れ、変色がないかを目で確認し、その後やさしく手で触れて、しこりや痛み、硬さなどがないかをチェックしましょう。
無理に押さず、あくまで丁寧に行うことがポイントです。
見逃したくない病気のサインとは?
以下にあげる症状は、セルフケアではどうにもならない状態である可能性が高いものです。
精巣上体炎
副睾丸に炎症が起き、痛み・腫れ・熱感が現れる病気です。尿道炎や性感染症が原因となることも多く、放置すると悪化します。発熱や排尿時の痛みを伴う場合もあり、抗生物質による治療が必要です。痛みや腫れを感じたら早めの受診を。
精索静脈瘤
精巣から上に伸びる静脈がこぶ状に拡張する病気で、特に左側に多く見られます。慢性的な重だるさや鈍痛が特徴で、不妊の原因になることも。症状が強い場合や不妊を考慮する場合は、手術で改善することが多く、泌尿器科での診断と治療が必要です。
精巣捻転
精巣がねじれて血流が途絶える緊急性の高い疾患で、突然の激しい痛みや腫れが特徴です。6時間以内に手術しなければ精巣が壊死してしまう恐れがあるため、時間との勝負です。思い当たる症状があれば、すぐに救急外来を受診することが命運を分けます。
精巣腫瘍
痛みがないため気づかれにくく、精巣内のしこりや硬さで発見されることが多い腫瘍です。20〜40代に多く、進行が早いタイプも存在します。早期発見であれば治療の選択肢も広がり、完治が期待できます。少しでもしこりを感じたら、すぐに専門医へ。
「恥ずかしい」は禁物!泌尿器科は怖くない
「男性器を診てもらうなんて恥ずかしい」と感じる人は多いですが、その遠慮が症状の悪化に繋がることもあります。
泌尿器科の医師にとって、精巣や陰部は日常的に診察する部位であり、特別なことではありません。気になる症状があるなら、早めに相談する方が賢明です。最近では、男性専門クリニックやプライバシーに配慮した泌尿器科も増えており、安心して受診できます。
違和感を我慢せず、健康のために一歩踏み出しましょう。
まとめ
精巣の張りやむくみ、左右差などの違和感は、見逃されがちですが体からの大切なサインです。セルフチェックを習慣にすることで、異常の早期発見につながります。
ただし、痛みや腫れが続く場合やしこりがある場合は、セルフケアでは対処できません。恥ずかしさから受診をためらうのではなく、健康を守るための一歩として泌尿器科を受診しましょう。自分の体に敏感になることが、将来の安心につながります。
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